美容家 岡本静香さんの
きれいを重ねるMy How To
気持ちまで上向きになる
“心地よい美容”を大切にしています。
透き通るような素肌と自然体の笑顔が素敵な美容家 岡本静香さん。ニッピの『スキンケア ジェル NMバランス』のイメージキャラクターでもあります。そんな岡本さんに、毎日をポジティブに心地よく過ごすためのヒントを教えていただきました。
Profile
美容家 岡本 静香
コメントの説得力、活動16年目を迎えた確かな経験値、SNSなどでの発信力の高さを併せ持つ美容家。“感覚を大切にする、心地よい美容”をテーマに、心と美容を繋げ希望をもたらす発信が共感を呼び、現代を生きる女性たちの心強い味方となっている。2歳になる娘の母。美容習慣に変化をもたらすオンラインマガジン「2minutes beauty」や美容コンサルも人気。
Point
変化を楽しむ
欠点も自分らしさのひとつ、
それが自信への鍵に。
2年前の妊娠・出産を経て、より自分ごととしてエイジングについて考える機会が増えました。特に妊娠中は、髪の毛がパサついたり、肌荒れをしたり…臨月が近づくにつれ体重も増え、当初はかなり打ちのめされました。
でも、妊娠・出産に限らず、自分ではコントロールできない大きな力が働くことは、誰にでもありますよね。そこで無理に抗わず、一旦それを受け入れるということをしてみたんです。「これが今の自分なんだ」と受け入れることで、髪や肌質・体型の変化も必要だから起きている、そう思ったら急に楽になりました。
とはいえ、そのままでいると再び落ち込んでしまう自分もわかっていたので、「1年後までに体を絞ろう」「新しくできる美容法を見つけよう」と目標も設定しました。今の状態を認めてあげること、そしてその先をイメージすることは、とっても大事なことです。
美容も同じではないでしょうか。エイジングから逃げずに向き合い、受け入れる。その先に目標があれば、スキンケアもメイクももっと楽しめるはずです。それが自然と自分への自信に繋がっていくことを、今は実感しています。
20代の頃は、変身願望が強く、“自分とは違う人”になるためにモデルさん、女優さんのメイクを真似ていた時期もありました。でも、一生誰かに変身していくのは無理ですよね(笑)。30代に入り、欠点も含めて、ありのままの自分を愛おしいと思えたらいいな、と考えが変わったんです。
広く大きく受け止めて、欠点も自分らしさの一つだと思える人間でありたい。そして、常に自分とは違う考え方や素敵な価値観などを取り入れられる余白も持っておきたいです。
スキンケアにこそ時間をかける
30代になって、スキンケアが
もっと楽しくなりました。
新しい生活様式が求められる今、“肌にとって心地よいこと”が私のメイクのテーマとしてより意味を持つようになりました。スキンケア後の肌の質感を生かすメイクや、日やけ止めも肌に優しいものを選ぶなど、根本に肌のことを考えた上でのメイクです。
朝すこし時間をとって丁寧に保湿をすれば、ファンデーションを使う量も自然と減りますし、体を温める工夫をして運動もすることで、くすみが減りコンシーラーも薄づきになります。生活を整えるスキンケアをすることで、ベースメイクが軽めでも仕上がりはきれいに決まるんです。実際、私自身が朝、鏡に向かっている時間の割合は、スキンケア7割、メイク3割で、スキンケアの時間を長めに取っています。そうすることで一日中、肌の調子がいいんです。
肌は、私自身に一生ついてくる、持ち物。スキンケアで整えた美しい素肌は財産になると思って、ケアをしています。
美しい素肌のためには、ヘルスケアも欠かせません。20代後半で家族の健康も整えたいと思ったことをきっかけに、食に気を配ることや運動習慣が始まりました。なので32歳ぐらいまでは人生で一番肌の調子がよかったんです。ですが妊娠・出産を経て、今まで気にならなかったシミやシワ、髪質の変化など、からだ全体を含めて気になる部分が増え、エイジングへの意識ががらりと変わりました。
最初はショックでしたが、そこで救ってくれたのがやはり美容、日々のケアだったのです。だからこそ、今、スキンケアがとても楽しい。
自分の今と向き合い、変化を感じられることは、美容好きとしては興味深いです。例えばコスメなど、名品が名品と言われる理由が、よりリアルに実感できるようになりました。「おっ、次はこうに来たか」と変化に向き合い、ケアをすることで、自分の肌やからだの持ち直す力を確認する日々です。